PS4待望の話題作「人喰いの大鷲トリコ」は絶賛と酷評の真っ二つ!このゲームのキモとは?
「人喰いの大鷲トリコ」は「ICO」、「ワンダと巨像」の流れをくんだ話題作だ。
7年前に発表された期待のタイトルだったが、PS3での発売は叶わず、PS4でやっと発売となった。
「予約した。7年前。」という自虐CMも少し話題になった。
トレーラーが断続的に公開されていたので、今か今かと待ちながら7年経っていたという人も多いのでは?
ゲームそのものは、やはり「ICO」と「ワンダの巨像」を足したような雰囲気だ。
「ICO」と「ワンダの巨像」も一部のユーザは絶賛、一部のユーザは酷評という意見の別れたゲーム。
ただ雰囲気だけの退屈なゲームという人もいれば、熱狂的な信者も多い。
では、トリコについて見てみる。
なんといっても、今回は「大鷲のトリコ」である。「ICO」で手を繋いで導いた「少女」と、「ワンダと巨像」で戦った「巨像」をあわせたような雰囲気だ。毛並みがフサフサで動きにはAIが搭載されていて、本当に生きている動物のようなリアルな動きをする。
トリコは巨大だけどかわいいペットのようでもあり、人喰いの力で敵をなぎ倒す恐ろしく、頼もしい味方でもある。このトリコとどれだけシンクロするかが、このゲームのキモであり、最重要点と言っていいだろう。
基本的な流れは、遺跡を進んでいくために、パズル要素の謎をトリコと協力しながら解いていき、時には敵と戦うという感じ。
トリコは操作できるわけではなく、あくまでも指示を出して、なんとか思い通りに動いてもらう必要がある。時には動いてくれないこともある。このもどかしさを、ペットみたいでかわいい、楽しいと思えるか、思い通りに動かなくてイライラするかで、このゲームの評価が真っ二つに割れる。
ゲーム全体の雰囲気は極めて幻想的で、ちょっと他のゲームでは味わえない不思議な静寂が味わえる。ここも刺激的なゲームを求めるユーザにはまったく合わない。
また、進み方が説明されないので、プレーヤー自身がわずかなヒントを探して、試行錯誤して、解いていく必要がある。ここも最近のゲームにはあまりない厳しさだが、このゲームは自分の力で解くことで快感を得ることが重要なのだろう。
悪い点としては、カメラワークがトリコを映そうとして勝手に変わってイライラする、操作性が悪い(あえて悪くしている?)という意見が多い。
このゲームは、困難を自分の力と、トリコとの絆で乗り越え、その先に得られる達成感とトリコとの絆を感じてほしいのだろう。
というわけで、動物好きで、幻想的な雰囲気と自分の力で解くゲームが好きな人には神ゲー、派手でわかりやすいゲームが好きな人にはクソゲーという極端なゲームのようだ。